浜坂村の甚助が浜湯山の浜辺で流木拾いをしていたとき、誕生したばかりの小亀を海の中へ放してあげたところ、大きな海亀が訪ねてきて甚助を竜神様のもとへ連れて行きました。甚助は竜神様の妹娘を嫁にもらい、浜坂で暮らし始めてから水浴びを覗かないという約束を破ってしまったため、亀だった女房は2人の子どもと小箱を残し、末子を連れて出て行ってしまいました。甚助はさらに約束を破って小箱を開けてしまうと白い煙が立ち上り、屋根や衣服がボロボロになっていました。その後、美しい光が海辺にあらわれた翌日、海岸で遊んでいた2人のこどもの姿が消え、甚助の姿も消えてしまいました。 |