日本の自然・地形・社会条件
日本の自然・地形・社会条件を紹介しています。
日本は、世界でも有数の雨が多い国で、年間平均降水量は世界平均の約2倍と恵まれています。しかし、狭い国土に人口が多く、一人当たりの降水量は世界平均の1/4程度で、決して水量は豊富とは言えません。また、日本の降雨量は梅雨期と台風期の短期間に集中しているため、川の流れは常に安定しているとは言えません。
日本の地形と川は急な傾斜であり、川の流れが速く勢いがあります。このため、大雨が降ると川に一気に水が流れ出し洪水となります。また、日照りが続くと川の水は少なくなり、水不足となって生活や経済活動に大きな影響を与えます。
外国の川は、普段から地形の低い所を流れていますが、日本の川は洪水時には高いところを流れるため、高い堤防を必要とします。
日本は、国土の約10%にあたる沖積平野(洪水時の河川水位より低い区域)に、全人口の約50%、資産の約75%が集中しています。このため、洪水による被害が他の国より大きくなります。