古くは「三谷」といったようで、『因幡誌』には「三谷村」とあります。「みたに」は「三つの谷」「深い谷」「美しい谷」「御谷」等、色々な思いを込めて名付けられたと思われますが、『延喜式神名帳』(927年成立)の中には既に「美歎神社」として載せられ、『日本三代実録』(901年成立)にも「因幡国美歎神」として取り上げられています。つまり、これらより後に三谷と書くのは筋が合わないことになり、『因伯地名考』では『因幡誌』の三谷村表記は厳密に言えば誤りであることを指摘しています。
さらに、表記については、「三」を美称して「美」にし、谷は「たん」と発音して同音の「歎」を借字して「美歎」となったとする説や、「水谷」が略音して「みたに」になり、「美歎」へ転化したという説などがあります |