森林基礎講座

森林の成り立ち

森林を作り出す3つの要因

どこに、どんな森林ができるのでしょう? 決め手は、環境です。「気候」「人とのかかわり」「きびしい場所」。この3つに着目すると、林の違いが見えてきます!

きびしい場所

下図の森林をクリックしてください。
岩場のアカマツ林 渓流沿いの落葉樹林

「気候」や「人とのかかわり」を考えることで、多くの林の成り立ちがわかります。でも、もうひとつ大切な要因があります。それが「きびしい場所」です。

岩がむき出しの尾根や、さわ沿いなどは、植物が育つには条件が厳しく、人も利用をためらってしまう場所です。

岩がむき出しの所には、生育に必要な水や養分を蓄える土がありません。さわ沿いでは、大雨が降りたくさんの水が流れると、土壌と共に樹木は流されてしまいます。

右の図に、「きびしい場所」の例を示しました。ここに成り立つ林を見てみましょう。

気候条件や人とのかかわりに関係なく、「きびしい場所」には、きびしい環境にも耐える草木が集まって、特別な林を作っていることがわかります。

イラスト

© 広島西部山系 植生図鑑