森林基礎講座

森林の移り変わり

森林が変化する?

植生は、長い年月をかけて変わっていきます。「遷移」と呼ばれるこの変化には、一定の法則があります。「遷移」の法則を知れば、時を超えた移り変わりが見えてくる!

大きくなる

伐採したばかりの山や、崩れた斜面。このような土地にも、1、2年たつと、草木が生えて来ます。

数年たつと、人の背丈を超える「やぶ」のような状態になり、十数年を経ると、林と呼べる状態になります。3階建ての建物くらいの高さ(約10m)です。

イラスト百年以上も過ぎると、林の高さは20~30mほどにもなります。小学生3人くらいが手をつないで、ようやく一周りできるような大木も混じります。

下の図で、大きさの変化を見てみましょう。

このように、時間をかけて、林は大きくなります。

  • 1~2年後
  • 約5~6年後
  • 十数~数十年後
  • 百年以上
初期
1~2年後
土砂が流れ、森林が流されてしまった所です。裸地が目立ち、木々も人の背丈よりも低い状態です。
低木
約5~6年後
ツル植物や草木が密生して、やぶのようです。林の中に入れるような状態ではありません。
二次林
十数~数十年後
すっかり、林の状態です。 高木でも、幹の太さは20~30cm程度です。 2~数本ずつ、幹が生えています。「株立ち」といって、二次林 の特徴です。
自然林
百年以上
写真は、ほとんど伐採されずに、大切に守られてきた林です。 大木の太さや高さがとても大きくなります。人の大きさと比べてみてください。
© 広島西部山系 植生図鑑