因幡・国府のうつろう流れ 殿ダム・袋川流域風土記

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雨滝街道の歴史を伝える三碑



宮下道路拡張記念碑

宮下の宇倍神社前を走る宮下道路の南側に、昭和27年2月建碑の「宮下道路拡張記念碑」があります。花崗岩切石製で総高2mほどの石碑には、従来の宮下道路は道幅3.6m、道路沿いには幅50cmの水路がある道でしたが、道幅が狭く交通上支障をきたしていたので、家屋移転などの協力を得て昭和22年に幅約6.5m、水路幅90cmに拡張したということが記されています。


上地道路改修記念碑

上地道路の改修に関して、山崎橋山麓の崖上に大正10年建立された「紀功碑」に見ることができます。それによると、上地道路は雨滝街道の支路であり、山崎村から荒舟・上荒舟の村を通って上地村に至る一里余の道で、山や川に挟まれた山道は狭く険しく折れ曲がり往来は困難を極めていたため、村人が県と郡に改修を請い、遂に明治41年に工事を開始して同43年5月完成したことが刻されています。


雨滝街道改修道路碑

雨滝街道は明治30年より県道となり、翌年6月これを記念して「開修雨瀧道路碑」が谷地区中央に建てられました。長い間風雪にさらされ現在碑文を読みとることは困難な状態ですが、以前の雨滝道路は狭く険しい道で交通に難儀していたため、土地の人がこれを改修することになり、沿道の40村民が費用を搬出して明治16年に鳥取市立川大橋から工事を開始し明治22年但馬美方郡千谷村に達して終わり、県道に編入されたことや、道が広く平になったことにより天皇の行幸を望むことなどが詩とともに刻されています。