稲葉山塊が大きく南に裾を落とし、袋川をねじ曲げるようにして打ち込んだ楔のようにそびえる標高110メートルの山で、第三紀中新世の堆積泥岩と安山岩質の火山砕屑岩からなる国府盆地の東の要衝的な存在の山です。山名は、岡益の太田神社の太多羅大明神が近くの山をモッコで担いで国府町の町家までやって来た時にモッコの棒が折れて、担いでいた山を置き去りにしたという話や、武内宿禰が因幡の国に入った時、高草の鍋山に鍋をすえ、この山に甑(蒸し器)を置いて飯を焚いたという、国庁の里が製鉄や袋川の穀倉で栄えたことを示唆するような昔話に由来しています。
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