因幡・国府のうつろう流れ 殿ダム・袋川流域風土記

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鳥取平野と千代川


千代川

川の土砂により形成

この200万年の間に、現在私たちが住む土地の地形がほぼ形作られてきました。千代川の歴史も例外ではなく、この時間の流れの中、中国山地の山々の肌をけずり取り、谷を刻み、運んだ土砂を河口近くにためて、鳥取平野という沖積平野を生成していきまいた。
千代川河域で第四紀に造成された沖積平野と川の変遷過程には、多くの因果関係が含まれています。川は流域から多量の土砂を運搬し、扇状地を造り、天井川となって、ここから脱落した川筋は転位して新川となり、土砂を伴った水が平野の真ん中をまんべんなく流れていきます。微高地や自然堤防は海進期の堆積地であったり、かつて流れていた古川筋の姿なのです。
長い年月をかけて、鳥取平野の中で千代川の流れは変遷を繰り返してきました。現在流れている千代川は、自然河川から固定化された人工河川であるともいえます。