芦田川は広島県の東部に位置し,その源を広島県三原市大和町蔵宗に発し,世羅大地を貫流後,神辺平野を流下し,瀬戸内備後灘に注ぐ,幹川流路延長86km,流域面積は860平方kmの一級河川です。流域を構成する市町は福山市・府中市等7市2町を数え,備後地方の社会・経済・文化の基盤となっています。
備後地方は,昭和39年に工業整備特別地域の指定を受け,鉄鋼を中心とした企業誘致が進み,河口堰建設による利水開発等と相まって急速に都市化が進みました。また、山陽自動車道の開通,広島空港の開港,さらに本州四国連絡道(尾道・今治ルート)の開通等,広域高速交通網の整備により,一層都市化が進むものと予想されます。
流域の気候は瀬戸内式気候区に属しており,平均気温は12〜15度と温暖で,年間降水量は1,100mm〜1,500mm程度と少なくい地域となっています。 |