吉井川は,「東の大川」とも呼ばれた岡山県三大河川の一つであり,水源を中国山地の三国山(標高1,252m)に発し,岡山県の東部を南北に貫通して児島湾に注ぐ幹川流路延長133km,流域面積2,110平方kmの一級河川です。
吉井川下流部では,早くから文化が開け出雲地方と近畿を結ぶ交通の要路となり高瀬舟の利用とあいまって古くから栄えてきました。現在では岡山県南新産業都市に指定されて以来,農業県から工業県への飛躍に重要な役割を果たしているため今後ますます重要度が増してくると見込まれます。
吉井川流域の気候は,全般に瀬戸内型気候帯に属しており,温暖で日照晴天が多く安定しているものの,古くから幾度となく洪水に襲われています。 |