千代川はその源を鳥取県八頭郡智頭町の沖ノ山(1,319m)に発し,途中,佐治川・八東川・砂見川・袋川・野坂川等の支川を合わせながら北流し,鳥取平野の中央を貫流して日本海に注ぐ,幹川流路延長52km,流域面積1,190平方kmの一級河川です。流域形状は放射状を呈しており,流域を構成する市町村は,鳥取市・八頭郡の1市3町におよび,鳥取県における社会・経済・文化の基盤をなしています。
流域の気候は,典型的な日本海側気候であり,夏季に好天が多く,冬季に積雪をみます。流域の年降水量は,約2,000mmで全国平均より多く,梅雨,台風および冬季の降雪により,千代川の豊富な水量が支えられています。
流域の土地利用は,山林が流域のほとんどを占め,農耕地と宅地が約1割となって います。流域に占める山地面積は約8%であり,鳥取市のある下流部は平野が大半を占めています。
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