天神川水系

室戸台風に負けない天神川

天神川 千代川 天神川 日野川 斐伊川 江の川 高津川 吉井川 旭川 高梁川 芦田川 太田川 小瀬川 佐波川
①千代川 ②天神川 ③日野川 ④斐伊川
⑤江の川 ⑥高津川 ⑦吉井川 ⑧旭川
⑨高梁川 ⑩芦田川 ⑪太田川 ⑫小瀬川
⑬佐波川

流域の地勢、気候上の特色

 天神川は,鳥取県のほぼ中部を貫通する鳥取県三大河川の一つで,その源を鳥取県東伯郡三朝町の津黒山(標高1,118m)に発し,途中小鴨川,三徳川,国府川等の支川を合わせながら北流し,倉吉市街地を貫流して日本海に注ぐ,幹川流路延長32km,流域面積490平方kmの一級河川です。
 流域を構成する市町村は1市3町に及び,鳥取県中部における社会・経済・文化の基盤をなしています。
 現在では,県の農業の中核としてまた,恵まれた自然環境と流域沿いの三朝温泉,関金温泉等による観光地として今後の発展が期待されています。
 天神川の流域の気候は,日本海側気候区に属しており,冬期に降水量が多い傾向があります。年間降水量は約2,000mmとなっており,全国平均より多い傾向にあります。
 流域の地形は,急峻な山地に流れを発しており,河川沿いにはん濫原を形成しています。
 地質は花崗岩,安山岩類,凝灰岩類などの火成岩類が主であり,花崗岩類は真砂状風化帯が厚いこと,凝灰角礫岩,火砕流堆積物等は比較的浸食に弱いことなどから,急峻な地形と相まって土砂災害の多い河川です。
 このため,古くから数々の洪水に見舞われており,文献にも天文13年(1544年),延宝元年(1673年),享保6年(1721年),享保14年(1729年)等の記録が残っています。
 また,近年では,昭和9年,昭和34年,昭和39年と洪水に見舞われ,とりわけ日本を襲った台風でも1,2位を争う昭和9年の室戸台風により甚大な被害を被りました。

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「天神川」の名前の由来

 天神川の川名について、以前は通過地の地名で呼ばれ、上流で「竹田川」、下流では左岸で「北条川」、右岸で「長瀬川」、と呼ばれたりしていましたが、江戸時代、川を付け替える際に移設された北野神社の祭神菅原道真にちなんで「天神川」と呼ばれるようになりました。

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電話(082)221-9231(代表) 河川部