宇倍神社は孝徳天皇の御代、大化4年(648)の創建と伝えられています。360歳あまり生きたと伝えられる武内宿禰命を祭神とし、『延喜式』には県下唯一の名神大社と記され、また因幡の国一ノ宮の称号を得る格式高い神社です。明治32年には全国の神社で初めて武内宿彌の像と宇倍神社が五円紙幣に載せられました。その後も五円紙幣や一円紙幣の図柄となったことから、長生きの神様、お金にご縁のある神社として人気の高い神社です。
宇倍神社の亀
宇倍神社の家紋は亀崩といわれるもので、神仙思想と長寿延命のたとえにより、あるいは祭神武内宿禰終焉の地である亀金山にちなみ、苔のはえた長寿の蓑亀が紋となっています。江戸時代には、旗本のうち八家がこれを家紋としていたようです。亀紋は毛の有無によって区別され、総毛のみの亀、亀の文字を図案化した亀の字崩紋が知られています。 |