延喜式内社であり、『三代実録』には貞観15年(873)の条に「正五位下を授く」と書かれています。国府平野の中心地に鎮座し、因幡国庁跡から約1kmの距離にあります。近くに今木山や梶山古墳、岡益石堂等のあることが根拠となり、渡来人集団の祀った神とする説が生まれています。しかし一方、『廣西民談記』には、ある洪水時に多胡川渕に小さな祠が止まり、一段高い地に多胡大明神といって祀ったことから多居乃上と社号を奉ったと書かれています。また『稲場民談記』には「この氏子章魚を食わず、もし食えば崇をなす」とあります。なお、春祭には麒麟獅子舞が奉納されます |