用 語 集
この用語集では、本書で使用される主要な用語を解説しました。
項目名に付した参照箇所──(植物)等──は、特にその分野に関わりの深い用語であることを示します。
−み−
 ■水際 (みずぎわ) (河川)
 河川や湖沼の水面と地表面が交わる部分をさしていう。一般に水際部は水域・陸域が入り組み、多様な環境のある場であって、生物の生息・生育上重要な役割を果たしている。
 ■水鳥 (みずとり) (鳥類)
 水上を遊泳して生活する鳥類で、足には水掻きがある。アビ目、ミズナキドリ目、ペリカン目、ガンカモ目の各種と、チドリ目トウゾクカモメ科、カモメ科、ウミスズメ科に属する鳥がこれにあたる。
 →陸鳥、→水辺の鳥
 ■水辺の鳥 (みずべのとり) (鳥類)
 水上を泳ぐことはないが、採餌、繁殖などに水辺を利用する鳥類で、サギ類、シギ・チドリ類のほか、セキレイ科、カワガラス科、ヒタキ科などの一部の鳥がこれに該当する。
 →陸鳥、→水鳥
 ■未成魚 (みせいぎょ) (魚類)
 魚の発育段階のうち、稚魚に続く段階で、鱗 (うろこ)が形成されてから最初の成熟までの間をいう。形態的には成魚と変わらない。
 →稚魚
−め−
 ■メガロッパ幼生 (メガロッパようせい) (甲殻類)
 カニ類のメタゾエア幼生に次ぐ段階の幼生で、浮游生活から底生生活への移行期のもの。
 →ゾエア幼生
 ■雌花 (めばな) (植物)
 雌性だけの生殖機能をもつ花で、雌しべがよく発達し、雄しべはないか、あっても退化して機能しないものをいう。
−も−
 ■猛禽類 (もうきんるい) (鳥類)
 性格が猛々しく、小型の鳥類や小動物などを襲って食べる肉食性の大型鳥類をいう。主に、ワシタカ目、フクロウ目に属する鳥類がこれに該当する。ワシタカ目を「昼の猛禽」、フクロウ目を「夜の猛禽」とよんだりする。