用 語 集
この用語集では、本書で使用される主要な用語を解説しました。
項目名に付した参照箇所──(植物)等──は、特にその分野に関わりの深い用語であることを示します。
−わ−
 ■綿毛 (わたげ) (鳥類)
 短い柄に綿のようにふわふわした柔らかい毛が放射状に生えた羽状のこと。
 鳥の体表には羽区とよばれる羽が生える部分と、無羽区とよばれる羽の生えない部分があり、羽区には正羽とよばれるいわゆる鳥の羽根が生える。綿毛は羽区の正羽の下側や無羽区に生え、保温や防水に役立っている。
 成鳥の綿毛とは異なるが、雛の初毛も綿毛の一種である。
 ■渡り (わたり) (鳥類)
 鳥類が繁殖地と越冬地の間を定期的に往復移動すること。
 ■和名 (わめい) (共通)
 動・植物についている日本語の名称。学名の変還によっても和名は変わらない場合が多い。権威ある図譜や目録に出版された和名を「標準和名」とするが、学名ほどの規制力はない。
 ■ワンド (河川)
 河川敷にできた池状の入江のことで、本川から独立した溜まりも含めていう。本来は淀川のワンド地形に使用したが、現在は広くこうした地形を指して使用する。