モリアオガエル Rhacophorus arboreus
モリアオガエルの写真
分類
無尾目アオガエル科
重要種指定
準絶滅危惧【山口】
特     徴
幼生(オタマジャクシ)は全長の最大が51mm、成体はオスが体長42~60mm、メスが59~82mmの中型のカエルです。
背面はふつうあざやかな緑色~黄緑色で、背中には赤っぽい茶色のまだら模様があるものもいます。環境により背面を黒っぽい紫色に変化することができ、目のひとみは赤みがかっています。
指先には吸盤が発達していて木の上で生活することが多く、クモ類や昆虫類を食べています。
繁殖期のオスは「カララ、カララ……コココ」と鳴いてメスを呼び、池の周囲にある木の枝先に産卵することから、「森にすむアオガエル」という意味でモリアオガエルと名付けられました。
生 息 場 所
山地の池周辺に生息します。繁殖期は樹上におり、日中は葉の陰や木の穴の中に潜んでいます。
弥栄ダム周辺では、ダム下流の小瀬川、弥栄湖およびその周辺の山地でみられます。
繁     殖
産卵期は5月中旬~7月上旬。
池沼、水田などの水域周辺の木や草に、泡状の卵塊をつくります。卵塊には300~500個の卵が産みつけられ、約一週間後ふ化します。その後、雨天時などに水中に流れ落ち、8月~9月にオタマジャクシから変態して幼体(子ガエル)になります。
生活サイクル
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 場所
産卵期 水域周辺の木や草
出現時期 山地の森林