カジカガエル Buergeria buergeri
カジカガエルの写真
分類
無尾目アオガエル科
重要種指定
準絶滅危惧【山口】
特     徴
幼生(オタマジャクシ)は全長の最大が44mm、成体はオスが体長37~44mm、メスが49~69mmの中型のカエルで、メスの方がずっと大きな種です。
背面はあまり目立たない薄茶色~灰色で、茶色のまだら模様があり、小さな突起がある皮膚はざらざらしています。
手足の指先には吸盤があり、ふだんは木の上や高いがけなどで生活し、クモ、ハエや小型の昆虫類を食べています。
繁殖期のオスは渓流周辺の岩で、「フィーフィーフィー……」とシカに似た美しい声で鳴いてなわばりをつくりメスを呼ぶため、「河鹿(かじか)」ガエルと名付けられました。
生 息 場 所
平地から山地にかけての河川や渓流周辺に生息します。
弥栄ダム周辺では、ダム下流の小瀬川、弥栄湖およびその周辺、長谷川でみられます。
繁     殖
産卵期は4~8月。多くは4~7月に繁殖します。
渓流や上流の平瀬にある石の下や草の根元などで繁殖します。卵は上部が黒色で、大きな寒天質の卵塊になっています。卵塊には50~100個の卵があり、メス1匹当りの繁殖数は約500個です。卵は約2週間でふ化し、繁殖後3~4ヵ月でオタマジャクシから変態して幼体(子ガエル)になります。
生活サイクル
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 場所
産卵期 石の下や草の根元
出現時期 渓流周辺