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温井ダムの役割は、洪水調節、河川環境の保全、水道用水の供給、発電が柱となっています。
温井ダムを必要とした歴史的背景
太田川は下流に中国地方の中枢都市である広島市をひかえ、河川の氾濫を防ぐことが古くからの重要課題でした。
計画に供した設計時近年の主な出水
年月日 市町村 被害の概要
昭和44年 6月20日〜7月14日 広島市 床上床下浸水 200
昭和47年 7月12日 広島市他 死者
床上床下浸水 1,740
昭和58年 7月23日 加計町 床上床下浸水 48
昭和63年 7月21日 加計町 床上床下浸水
 それまでも太田川は放水路整備等の治水事業を行ってきましたが、広島市が発展して人口も増加の傾向にあり、太田川の中・下流の約40 万人(当時)の生命財産を守る為にも、より高度の安全性確保が必要とされてきました。同時に、急増した人口に対応し、渇水時においても安定した水道用水を確保する必要性が求められました。 温井ダムは、こうした状況をふまえて、太田川の支流である滝山川の中流部に多目的ダムとして計画され、昭和52年から建設事業に着手することになりました。
■昭和58年 7月 川北橋流失(加計町:現安芸太田町加計)
■昭和58年 7月 加計町(現安芸太田町加計)浸水状況

洪水調節
温井ダムの第一の役割は、梅雨や台風などで大雨の時、下流の町を被害から守るため、流れ込む大量の水を貯え、洪水調節を行う事です。
  太田川水系全体の治水計画では、玖村駅地点の基本高水のピーク流量を12,000立方メートル/秒とし、このうち4,500立方メートル/秒を複数のダムで調節して、河道の計画高水流量を7,500立方メートル/秒としています。
■流域図 ■計画高水流量図
 温井ダムは、ダム地点の計画高水流量2,900立方メートル/秒の内1,800立方メートル/秒の洪水調節を行い、太田川沿川の水害防止、軽減を図るという治水経過雲要となっています
■洪水調節図(ダム地点) ■常用洪水吐き稼働状況

河川環境の保全
2番目の役割は河川環境の保全です。太田川の上流域では豊かな自然環境の回復が望まれています。また下流域では著しく都市化が進み、河川の親水機能の向上がますます重要となっています。一方、従来から太田川に水源を依存している灌漑用水や都市用水は、不安定な流況によりしばしば水不足となっています。  川らしさを保つための流量の維持、昔からある用水の確保や塩害防止、地下水位の維持、鮎漁などの漁業の他、河川内に生息する動植物の保護のため、水の少ない時に温井ダムから水を供給します。
■太田川水系の鮎漁風景

水道用水の供給
3番目の役割は水道用水の供給です。平成6年は全国的に水不足で、広島市周辺でも渇水騒ぎで大変でした。このような時、ダムに貯えて置いた水を徐々に水道用水として利用します。 広島市、呉市等の中核都市並びに、瀬戸内海沿岸の島々における水道用水の需要増大に対処するため、新たに広島県に対し日量最大 100,000立方メートル、広島市に対し日量最大200,000立方メートルの水道用水の取水を可能にします。
■流域図

発電
4番目の役割は発電です。水道用水や維持用水を流すときの落差エネルギーを利用して、最大2300キロワットの水力発電を行います。
■温井ダム発電施設

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国土交通省 中国地方整備局 温井ダム管理所
TEL 0826−22−1501