災害対応時の管理
■昭和47年7月豪雨災害時の状況【(上)加計駅(下)加計町中の渡】
 ※昭和47年7月豪雨災害は、梅雨末期の典型的な大雨で、現在の温井ダム上流にあたる王泊観測所において、2日間雨量が439oを記録しています。このため滝山川には、毎秒400トンをはるかに超える流れが発生し、下流部への影響は少なくなかったと推測されます。
 この時に、温井ダムがあれば、洪水調節効果が最大限に発揮できる毎秒400トンの暫定調節を行うことで、下流部への影響を軽減する事が可能であったと考えられ、当時の洪水被害防止・軽減に寄与できたと思われます。
洪水調節を目的とした管理【平成29年7月(台風3号及び梅雨前線)の対応】
■ 温井ダム周辺の雨量分布図(H29.07.04〜05までの雨量
■ 温井ダムの洪水調節状況
■ 滝山川の水位状況
 平成29年7月4日から5日の出水にかけて台風3号及び梅雨前線による大雨により、流域平均総雨量259mmを記録しました。  このため、温井ダムでは、流入量毎秒約861㎥に達し、平成14年4月の管理開始以来、最大の流入量になりました。(令和4年度現在)
 これを受けて、温井ダムにおいては、防災操作を行い、毎秒494㎥の水をダムに貯留しました。その結果、下流の加計中学校付近で水位を0.8m低減する効果があったと考えられます。  もし、温井ダムがなければ、太田川の水位はさらに上がったと推測されます。

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国土交通省 中国地方整備局 温井ダム管理所
TEL 0826−22−1501